塩ビ 射出成形


    

塩ビの射出成形に長年の実績とノウハウあり

硬質塩ビ成形

硬質塩ビ / 成形機 350t
重量 700g / サイズ(mm) 260×170×120

硬質塩ビ成形

硬質塩ビ / 成形機 550t
重量 1100g / サイズ(mm) 250×150×50

屋外線引留金具

硬質塩ビ / インサート成形 / 多数個取り
重量 40g / サイズ(mm) 140×20×15

塩ビの成形の難しさ

・熱安定性が悪い

塩ビの特性として、熱安定性が悪く、加工温度が高すぎると熱分解を起こします。その結果、製品に焼け不良が発生したり、金型が錆びる原因となります。

・粘度が高く流動性が悪い

硬質塩ビは粘度が高く、流動性が悪い材料です。そのため、塩ビ仕様の金型、成形機、成形条件などノウハウが必要となります。

対応可能な塩ビの種類

硬質~軟質まで成形可能
支給材による成形、グレード指定による材料手配から成形も承ります。
お気軽にお問い合わせください。
半硬質塩ビ成形

半硬質塩ビ / 成形機 550t
重量 2200g / サイズ(mm) 300×150×120

塩ビとは

塩ビとは、合成樹脂の1つでポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride:PVC)と呼ばれており、用途に合わせて硬質、軟質と、任意の硬さで成形することが出来ます。
硬質塩化ビニル製品は水道管、配管、継ぎ手、看板、ダクト、波板、雨樋、サッシ、住宅用廻り縁などがあります。
塩ビ管・継手は水道管・下水管など何十年という耐用年数のものにも利用されています。
軟質塩化ビニルはソフビとも呼ばれており、1960年代に幼児、女児向け人形として多く用いられていました。
塩ビは工業製品だけでなく、玩具、文具、靴、カバンといった様々なものに使用され、日常生活の中でもよく目にする材質です。

塩ビの性質

塩ビの長所

機能性説明
難燃性引火温度が391℃、着火温度が455℃と高く燃えにい難燃材です。玩具の人形に使われていたセルロイドが可燃性の高さから自然発火事故起こしたことは有名です。セルロイドから材料が塩化ビニル(ソフビ)に変わっていった経緯が有ります。
耐久性配管に使用される塩ビ管は、35年間土中に埋没したものでも未使用品と同等の強度であったほど、劣化せず耐久性に非常に優れた材料です。
高強度性高い強度を持っています。
耐水性一般的な合成樹脂は紫外線など外部環境により劣化しますが、塩ビは耐候性に優れています。またインクも乗り印刷性が高いため店舗用看板などにも使用できます。
耐酸性・耐アクリル性酸やアルカリに強いですが、強酸にはわずかに侵されます。
絶縁性電流を通さない優れた電気絶縁性を持っています。
耐薬品性塩ビ樹脂は炭素原子同士の単結合がポリマーの主鎖であるため、PE、PP、PSなどのオレフィン系汎用樹脂と同様に耐薬品性に優れています。
加工性抜き加工、曲げ加工、エンボス加工、成形加工など加工性に優れています。
価格非常に安価です。
重量特性非常に軽いです。
円滑性摩擦抵抗が低く非常になめらかです。
高度の自由度軟質から硬質まで硬さを自由にかえられるため他の樹脂とは違った利点があります。

塩ビの短所

機能性説明
耐熱性熱に弱く耐熱温度が65~85℃で軟化します。しかしその熱に弱いといった特性を活かし配管パイプの曲げることが出来ます。
耐衝撃性割れやすく耐衝撃性は劣ります。機動隊の盾に使用されるポリカーボネート98KJ/㎡に比べて塩ビは9.8KJ/㎡と1/10です。

塩ビの用途

硬質塩ビ

配管パイプ、継手類、雨どい など
(水道用、農業用水用、下水用、工業設備、ケーブル保護用、建材)
平板、フィルム、シート など
(電気絶縁用、建材用、文具、ケースなどの軽量容器用銘板用、ボトル容器用)

軟質塩ビなど

ラミネートフィルム、シート
(包装容器、車のダッシュボード、合成皮革)
押出し成形品、射出成形品 など
(工業用チューブ、ホース、電線被覆、電源コード蛇腹状のプロテクタ)

塩ビの環境に対する考え

1990年に強い毒性があることから環境汚染が大きな問題となったダイオキシン。この物質は、ごみの焼却による燃焼過程で意図せず生成されます。塩ビは当時、悪者にされており、生産量も半分以下まで縮小されました。(塩ビに限らず、全ての物質は完全に燃焼しなければダイオキシンが生成されます。)また海洋プラスチックごみ問題は、プラスチック製品が適正な処分をされず、海に流されることにより起こります。紫外線や波で劣化・細かくなったマイクロプラスチックが、海の生態系に及ぼす悪影響が懸念されています。

塩ビの環境問題
塩ビはECOな材質

実は塩ビは他の樹脂と比べECO

➀石油由来の樹脂と異なり、原料の57%が海からとれる塩素であること
➁リサイクルの過程で劣化が少なくマテリアルサイクルに最適
以上の理由で評価されています。
参考:海洋ごみのもとになる4大プラスチック
ポリスチレン(PS)
ポリエチレン(PE)
ポエチレンテレフレタート(PET)
ポリプロプレン(PP)

塩ビの加工方法

塩ビ製品は、粉末に安定剤、滑剤、可塑剤、着色剤、改質剤などを混ぜ合わせ調製した混合物を加工機械に供給、成形して目的の形状、用途に加工します。代表的な成形方法として次のようなものが有ります。

射出成形

溶かした混合物を成形機から金型に圧力をかけて成形する方法です。金型の形状により電源コードのプロテクタ、筐体部品などの複雑で精度の高い製品が成形可能です。
弊社で行っているのもこちらの射出成形です。

圧延加工(カレンダー成形)

加熱した複数のローラーの間で混合物を練り上げながら圧延させ要求の厚みに引き伸ばす成形方法です。彫刻したローラーを用いれば、模様のついたシートも作ることが可能です。フィルム、シート、板、合成皮革など平らで幅広のものに適しています。

押出成形

注入口より混合物を流し込み、成形機の中で加熱しながら練り上げます。スクリューと呼ばれるねじを回して混合物を送り出し、金型を通って最終形状に押し出します。チューブやパイプなど成形するのに適した方法です。

熱成形

シートや板などカレンダー成形で作った材料を使用します。加熱して軟化させた材料を、型の中の空気を抜いて金型に張り付け成形する加工方法です。卵パック、食品トレー、豆腐の容器など薄肉容器をつくるのに適しています。

ディップ加工

金属製品や織物などに溶融混合物をジャブ漬けして乾燥させ、均一な膜を作る加工方法です。ペンチの取っ手、ワイヤーネット、滑り止め付軍手などに適しています。

コーティング

塩ビフィルムを布片面に塗り付け乾燥処理する加工方法です。大型テント、トラックの幌布、電車の連結幌に使われています。

他にも、板状やシート状の塩ビを打抜いて目的の形状にします。曲げ加工も容易にでき、溶着も可能です。このような優れた特性から、工業、日用品、建材などに欠かせない材料となっているのです。